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よくある質問

よくある質問

治療全般

A.九州厚生会クリニックでは、我が国の保険診療で認可されている標準治療(手術、抗がん剤、放射線治療のいわゆる3大がん治療)の効果の限界を打開するために、第4のがん治療として世界的に注目を集めている”特異的がん免疫療法(樹状細胞ワクチン療法、免疫チェックポイント)”を専門としたクリニックです。
長年のがん免疫学の研究を経て21世紀に入りようやく実現可能となった最新の特異的がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を軸として、がん免疫の視点から 個々の患者さまの全身状態を客観的に評価しながら、最適な免疫状態を引き出すためのがん治療プランを一緒に考えていきます。また、そのために九州厚生会クリニックだけで提供できない治療、例えば、重粒子線や陽子線など局所への効果がより高い放射線療法や、より専門的な症状緩和法などが必要と考えられる場合 には、しかるべき医療機関と責任をもって連携しながら治療を進めていきます。
A.九州厚生会クリニックでは入院治療は行っておりません。すべて外来診療になります。
九州厚生会クリニックで提供しているがん治療(樹状細胞ワクチン療法など)は、すべて通院で受けていただける治療です。現在入院中の患者さまでも、入院先の主治医の協力のもと、病院から九州厚生会クリニックまで通院できれば、九州厚生会クリニックでの治療を受けることは可能です。また、病状に応じて入院が必要な場合には、九州厚生会クリニックの連携医療機関をご紹介できる場合もございます。
A.九州厚生会クリニックのがん免疫療法の軸となる「樹状細胞ワクチン療法」は、さまざまな種類のがんに対して世界的に臨床研究が行われています。手術後の再発予防や進行・転移がんも含め、ほとんどすべての種類・進行度(病期:ステージ)のがんが治療対象となります。
ただし、非常に進行の速い血液系のがんや、患者さまの体調や検査結果によっては、九州厚生会クリニックでの治療を行うことが適切でない場合もあります。これについては非常に専門的な判断になりますので、医療相談やその後の診察内容を通じて医師が個別に判断していく必要があります。九州厚生会クリニックで提供できない治療の方がより適切と考えられる場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。
A.体調や病状に関わらず、九州厚生会クリニックのがん治療を受けることができますが、患者さまご本人が九州厚生会クリニックへ定期的に外来通院できることが必要です。
◆樹状細胞ワクチン療法の適応基準◆
  • ある程度、食事が摂れる。
  • ある程度、自分で身の回りのことができる。
  • 歩行が可能で、無理なく来院できる。(車いすでの通院は可能です。)
  • 平均治療期間(おおよそ3〜4ヶ月)の通院が可能と見込まれる。
(その他、当日の体調や血液検査の数値にも適用基準がございます。)
A.最適な治療プランを考えていくためには、患者さまの病状やこれまでの治療内容、今後の方針などに関する正確な医療情報が必要になります。
通常これらの情報は、主治医からの紹介状(診療情報提供書)に記載されていますが、不足の情報などがある場合は、あらためて主治医にこちらから情報提供をお願いしています。また、通常、病院では検査されないデータ項目については、九州厚生会クリニックにて検査を行っています。なお、主治医からの紹介状がまだお手元にない場合でも、九州厚生会クリニックの「医療相談」に来て頂くことは可能です。初めて来院される方のために、九州厚生会クリニックでは「医療相談」という、治療開始前の事前相談も行っています。もしご希望があれば、主治医あてに九州厚生会クリニックの治療内容を説明し、協力をお願いするためのお手紙(診療情報提供を依頼するための書類)を、患者さまの状況に合わせて医師が作成いたします。

がん免疫療法

A.がん免疫療法は、「特異的な治療かどうか」と「細胞を用いる治療かどうか」の2つの視点から、大きく4つに分類されます(下図をご参照下さい)。樹状細胞ワクチン療法は、がん細胞だけを狙って攻撃する(特異的)、患者さまご自身の細胞を用いた最新世代のオーダーメイドがん免疫細胞療法です。
がん免疫療法
樹状細胞ワクチン療法は、(1)がん細胞に「特異的」に作用し、かつ(2)「細胞を用いている」という2つの大きな特徴を持つ点で、他のさまざまながん免疫療法と異なります。特に、その有効性に関する質の高いエビデンスが存在する唯一のがん免疫療法として、世界で注目されています。また、従来の抗がん剤のような重い副作用の心配がなく、QOL(生活の質)を維持しながらがん治療を行うことが可能です。
(1)がんに「特異的」に作用する(=特異的がん免疫療法)
「特異的」とは、がん細胞だけを狙って攻撃するという意味です。これに対して、例えば通常用いられている抗がん剤は、正常な細胞にも影響しているため、白血球減少や粘膜障害、脱毛などさまざまな副作用が生じてしまいます。21世紀に入り、「いかにして正常細胞に影響なく、がん細胞だけを攻撃するか」という「特異的」アプローチが、最新の科学や医学を駆使することでようやく医療現場で実現可能になってきました。最新の抗がん剤「分子標的治療薬」は、がん細胞だけが持っている特異的な目印に対して作用する「特異的」抗がん剤として注目を集めています。この流れは、同様にがん免疫療法の分野でも起こってきました。以前の「非特異的な」免疫療法では、からだ全体の免疫活性化しかできませんでしたが、90年代後半以降、がん細胞に特異的に作用する免疫を高めようとする「特異的がん免疫療法」へと進化していきました。これが、近年話題になっている“がんペプチドワクチン療法”であり、さらに九州厚生会クリニックが行っている“樹状細胞を用いたがんワクチン療法(樹状細胞ワクチン療法)”です。すなわち「特異的がん免疫療法」とは、インフルエンザワクチン(ウイルス独自の目印を身体に注射する治療)のように、「がん細胞独自の目印(がん抗原)」を身体に注射することによって、体内の免疫細胞ががん細胞だけを正しく認識できるようにするための治療法として開発されたのです。

(2)「細胞を用いる」免疫療法(=がん免疫細胞療法)
「細胞を用いる」とは、体内に存在する免疫細胞を利用したがん治療を意味します。免疫細胞を用いたがん治療は、80年代の「活性化リンパ球療法」の出現とともにその治療効果が大変期待されました。これは、リンパ球ががん細胞を排除するのに最も重要な免疫細胞であることが判明したことによるもので、以降米国を中心に莫大な研究費が投じられてその有効性についての研究が長年行われてきていますが、活性化リンパ球療法単体での有効性はまだ明らかになっていません。九州厚生会クリニックが専門とする「樹状細胞ワクチン療法」は、特異的がん免疫療法の一つである“がんペプチドワクチン”を、自己の細胞(樹状細胞)を用いることによってさらに進化させたものです。すなわち最先端の「細胞を用いた特異的がん免疫療法」であり、これを、特異的がん免疫細胞療法と呼び、現在、世界中で注目され、研究が開始されています。これまでの非特異的がん免疫療法は、単独で進行がんに対する有効性が証明されませんでした。また、特異的がん免疫療法の一つ「がんペプチドワクチン」も、まだその有効性は期待されたほどの効果が得られていないと報告されています(*)。(*)Rosenberg SA. Nature Medicine 2004

2010年、米国の臨床試験において「特異的がん免疫細胞療法」である、「樹状細胞を用いたがんワクチン療法」による延命効果が明確に証明されたことを受け、米国で、前立腺癌に対する樹状細胞ワクチン療法が国レベルで承認されました(**)。(**)Philip W. New Englanld Journal of Medicine 2010

このように、がん免疫療法の中で、唯一その有効性に関する質の高いエビデンスが存在する「特異的がん免疫細胞療法」である「樹状細胞ワクチン療法」は、世界中でより一層研究開発が行われるようになりました。すなわち、この樹状細胞ワクチン療法は、(1)特異的ながん免疫療法であること(正常細胞への影響なくがん細胞だけに特異的に作用する)、かつ(2)細胞を用いたがん免疫療法であるため、副作用が少ないこと(自分自身の免疫細胞を用いてワクチンを作っている)、という大きな2つの特長で、他のさまざまながん免疫療法とは異なります。現在、有効性に関する質の高いエビデンスが存在する唯一のがん免疫療法として世界で注目されているのです。この治療法の特長としては、自身の細胞を用いるため、専用の細胞培養施設や一定レベル以上の技術を持った専門スタッフが求められ、通常の薬剤のような大量生産ができないことです。我が国においても小規模の臨床試験は始まっていますが、より多くの患者さまに保険診療として提供できるようになるには、まだしばらく時間がかかるものと思われます。
樹状細胞 A.周囲に枝のようなもの(樹状突起)が伸びている姿から、この名前が付けられました(図)。
がん細胞の目印を最初に体内で認識し、その情報を兵隊役にあたるリンパ球に伝える大変重要な役割を担っていることが分かっています。
近年話題になっている”がんペプチドワクチン”とは、インフルエンザワクチンと同じように、がん細胞独自の目印(がん抗原)を身体に注射すれば、体内の免疫細胞が自力でがん細胞を正しく認識できるようになるのではないか、という治療アプローチです。
しかし、実際の治療効果としては、ただ単純に「がんの目印」を身体に注射するだけでは必ずしも体内の免疫細胞が認識してくれるわけではない、ということが報告されています(*)。(*)Rosenberg SA. Nature Medicine 2004
そこで、世界的に注目されているのが「樹状(じゅじょう)細胞」の役割です(*)。(*)Nestle FO. Current Opinion in Immunology 2005
それならばと、体内に存在する樹状細胞の元となる細胞をいったん体外に取り出して、培養室で樹状細胞を作り出し、この樹状細胞に「がんの目印」をあらかじめ認識させた状態にしたもの(=樹状細胞ワクチン)を、再びからだに注射して戻すという治療法が開発されました。これが、”樹状細胞を用いたがんワクチン療法「樹状細胞ワクチン療法」“です。
A.免疫細胞は、相手の細胞が「がんの目印」を持っているかどうかによって、がん細胞かどうかを判断します。
このようながん細胞の証拠となる「がんの目印」を、「がん抗原(こうげん)」と呼びます。
体内の免疫細胞が、がん細胞を攻撃するためには、まずは攻撃対象をきちんと認識する必要があります。
このときに必要なのが、正常細胞には存在せず、がん細胞だけが持っている「がんの目印(抗原)」です。
がん抗原とは?
例えば、インフルエンザワクチンは、ウイルス独自の目印をからだに注射することによって、からだの免疫がインフルエンザウイルスを攻撃対象として認識できるように記憶するための治療(=ワクチン)です。これと同じ考えに基づいて、「がん細胞独自の目印(がん抗原)」を注射すれば、体内の免疫細胞ががん細胞を正しく認識できるようになるのではないかという治療アプローチが、近年話題になっている“がんペプチドワクチン”の理論です。しかしながら、もともとがん細胞は、自分の身体の正常細胞が突然変異したものですから、従来の科学技術では正常細胞とがん細胞のわずかな違いを見極めることができませんでした。このため、「がんの目印(抗原)」は、従来は手術で摘出したがん組織から抽出した「自己のがん抗原」を用いるしかありませんでした。しかし90年代以降さまざまな「がんの目印」が発見され、人工的に合成することが可能になってきました。これを「人工抗原」と呼びます。現在は世界中でさまざまな「人工抗原」が合成される時代となり、臨床研究が始まっています。確かに「がん抗原」を身体に注射するがんペプチドワクチンの理論は大変期待されているのですが、実際の治療効果としては、ただ単純に「がんの目印」を身体に注射するだけでは、インフルエンザワクチンのように体内の免疫細胞が認識してくれるわけではないことが報告されています(*)。(*)Rosenberg SA. Nature Medicine 2004

その一つの理由として、がん細胞は、免疫から逃れるために自分の目印を隠そうとする「したたかさ」を持っていることが分かってきています。そこで、がんワクチンとして用いるがん抗原は、身体のがん細胞がその目印を確実に持っていることだけではなく、がん細胞が隠す事が難しい目印を選択することが重要です。現在、このようないくつかの客観的指標に基づいて、最も優れている人工抗原はどれかについて、世界ランキング評価が行われています(**)。「WT1」は、この世界ランキングにおいて第1位に位置づけられており、セネクリニック福岡ではこの「WT1ペプチド」を使用することができます。(**)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009
A.九州厚生会クリニックならではの樹状細胞ワクチン療法の特長は2つあります。

A-1、樹状細胞ワクチン療法を受ける場合、どのような「がんの目印(抗原)」を用いるかが特に重要です。世界中の専門家によって「がんの目印(抗原)」の評価が行われていますが(*)がん抗原の一つ「WT1」は、このランキングで第1位(*)(特異的がん免疫療法に、最も優先的に用いるべき人工抗原)に位置づけられており、九州厚生会クリニックではこの「WT1」の一部である「WT1ペプチド」を使用することが可能です。
※セネクリニック福岡は、WT1ペプチドを細胞治療に使用する独占実施権を保有するテラ(株)から使用許諾を得ている数少ない医療機関です。(*)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009

A-2、九州厚生会クリニックのもう一つの特長として、質の高い樹状細胞ワクチンを作製するために必要となる専門細胞培養施設、専門スタッフ、およびそれを正確に運営するためのシステムが挙げられます。
A-1 の詳細
樹状細胞ワクチンを作製する際に、どのような「がんの目印」が使用できるかについては、個々の患者さまのがんの種類やその時の状況によって、実際にはさまざまな制約を受けます。例えば、自己のがん組織を用いるためには、手術でがん組織を切除する前にさまざまな準備をしておかなければなりませんし、多くの患者さまの場合、手術でがん組織を確保できるとは限りません。
この場合、人工的に合成したがんの目印(人工抗原)を用いることになりますが、個々の患者さまのがん細胞が持っている目印(人工抗原)を用いる必要があります。現在、世界中でさまざまな人工抗原が開発されておりますが、九州厚生会クリニックでは、世界的に特に有用と考えられるいくつかの人工抗原を選択して使用しています。特に、「WT1ペプチド」という人工抗原は、ほぼ全てのがんが持っている目印であるため、これを用いることで多くの患者さまに樹状細胞ワクチン療法を受けていただくことが可能です。
九州厚生会クリニックの最大の特長としては、この「WT1ペプチド」を樹状細胞ワクチン療法に用いることが可能(独占実施権保有)だということです。これにより多くのがん患者さまに最先端の樹状細胞ワクチン療法を受けていただけます。なお、九州厚生会クリニックは、日本で初めてクリニックとして「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法を開始しました。
また、これまでに樹状細胞ワクチン療法の症例数が2500以上と、一医療機関としては世界最大規模の実績をもつ医療機関です。
A.九州厚生会クリニックの樹状細胞ワクチン療法は、学術論文(科学的な根拠)に基づいて、2~3週間おきに合計5〜7回、ワクチン投与を行います(これを1セットという単位で表現しています)。患者さまの体調や施行中のがん治療スケジュールにもよりますが、樹状細胞ワクチン作製のための最初の成分採血(アフェレーシス)から1セット終了までに4ヵ月程度かかります。
※アフェレーシス=成分採血
まず、樹状細胞の元となる細胞を患者さまから成分採血(これをアフェレーシスと呼びます)し、その細胞を約3週間かけて培養します。
できあがった樹状細胞ワクチンは、世界基準に基づいた方法に従って分割され、すべて冷凍保存されます。完成したワクチンは、2~3週間おきに計5~7回、皮膚に投与して、1セットの治療が完了となります。したがって、患者さまの体調や現在進行中のがん治療とのスケジュールによりますが、樹状細胞ワクチンの作製のための最初の成分採血から1セット終了までに4ヵ月程度かかります。1セットの治療終了後、血液検査や画像検査、免疫機能検査などを用いて、できるかぎり客観的な指標に基づき、今後の治療方針を相談していきます。なお、樹状細胞ワクチン療法は“ワクチン”という名前の通り、患者さまのがんだけを狙い撃ちすることができる免疫力を体に”記憶させ”、長い間それを持続させることを目的としています。すなわち、個人差はありますが、目的とするがんの目印に対する特異的な免疫が記憶されている間は、他のがん免疫療法のように延々と治療を継続する必要はないと考えらています。
A.九州厚生会クリニックでは、1セット5~7回の投与を終了した時点で、免疫機能検査や免疫反応、画像検査や腫瘍マーカーなど、できるかぎり客観的指標に基づいて治療の効果判定を行い、今後の治療方針を患者さまと相談していきます。
ワクチンの特性上、目的とするがんの目印に対する免疫反応が一度体内に記憶されてしまえば、少なくともそれが維持されている間は、繰り返しワクチンを投与する必要はないと考えられています。ただし、さまざまな要因によって個人差が生じることが分かっています。
例えば、ワクチンは患者さまの細胞を用いて作製するため、その質や本数は成分採血(アフェレーシス)時の個々の患者さまの体調によって影響を受けます。また、ワクチン投与後の効果がみられるまでにかかる時間や効果の持続期間なども個々の患者さまの体内環境や免疫状態、がんの状況などによって影響を受けることが分かっています。

以上の理由から、九州厚生会クリニックでは治療効果を最大限に引き出すため、1セット投与終了後も、できるかぎり客観的な指標に基づいて、免疫とがんの勢いのバランスを考えながら治療方針を検討していきます。1回の成分採血で8本以上のワクチンが作成できた場合、腫瘍に対する免疫の維持を目的として、医師との相談の上、およそ2週間~半年ごとに追加でワクチンを投与する場合もございます(その際、別途追加投与の料金が生じます)。がん免疫の視点から継続的に、また、責任を持って個々の患者さまのがん治療を担当させて頂くよう、スタッフ一同心掛けております。
A.樹状細胞ワクチン療法には三つの方法があります。
(1)がんの特徴を持つ人工物質である人工抗原を利用(人工抗原樹状細胞ワクチン療法)
(2)自己のがん組織を利用(自己がん組織樹状細胞ワクチン療法)
九州厚生会クリニックではいずれの治療も受けることが可能です。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法については、国立大学で臨床研究を行っており、臨床的に有益であることが証明されています。九州厚生会クリニックでは、それらの技術をさらに改良したものを導入しています。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線治療)が無効であった悪性黒色腫(メラノーマ)及び甲状腺がんを対象とした約3割にがんの退縮や進行の停止を認められました。中にはこぶし大のがんがつぶれた症例も認めています。
これらは欧米の論文に掲載されており、科学的な裏付けがなされています。一方、人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、世界で数多く臨床研究が行われており、九州厚生会クリニックにおいてもこれらの技術を導入しています。
A.樹状細胞ワクチン療法には二つの種類がありますが、それぞれに準備や条件が異なります。
一つは人工抗原を利用した人工抗原樹状細胞ワクチン療法、二つめは患者さまのがん組織を利用した自己がん組織樹状細胞ワクチン療法です。
(1)人工抗原樹状細胞ワクチン療法
人工抗原を使用した樹状細胞ワクチン療法が可能かどうかは血液検査によって判断します。(結果は約1週間後に分かります。)

(2)自己がん組織樹状細胞ワクチン療法
手術で新鮮かつ清潔な状態のがん組織が取得できる場合、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法をお薦めしています。そのため手術前の患者さまやがん組織を簡単に摘出できそうな患者さまに対しては、執刀医と調整して、大切ながん組織を本治療に用いるための準備をします。保管についてはセネクリニック福岡にて「プライベートがんバンク」という自己がん組織を保管するサービスを行っておりますので、こちらをご利用ください。プライベートがんバンクとは?
A.樹状細胞ワクチン療法に伴う副作用として、過去に行われた6,000例以上の症例実績において、特に重篤な副作用はこれまで報告されていません。
ただし、ワクチンは皮膚に毎回数か所に分けて注射しますので、注射の際に痛みを多少伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなりかゆみや痛みを伴うこと、また身体全体の発熱反応がみられることがあります。免疫の活性化を目的とした治療法ですので、これらの反応は副作用ではありますが、一方では効果につながる必要かつ重要な反応であると考えられています。
また、樹状細胞ワクチンを作製するためには、まずアフェレーシスという成分採血装置を用いて患者さまの血液から樹状細胞の元となる細胞を取り出す必要があります。その際の主な副作用として口の回りや手足のしびれなどが起こることがあります。これは血液を固まりにくくする薬によっておきる血中カルシウムの低下によるものですので、カルシウムを補給することで改善します。
A.初めから抗がん剤や放射線療法を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味”したたかに”利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。
これまでのがん治療の歴史から、抗がん剤を無理に受け続けることの是非が問われるようになり、最近それを裏付ける質の高い臨床研究が報告されるようになってきました(Temel JS. New England Journal of Medicine 2010)。
確かに、効果よりも副作用が明らかに上回るような抗がん剤治療は受け続けるべきではないでしょう。しかしながら、がんの増殖速度が著しく速い場合、現状として直接的にがんの勢いを抑える効果が期待できる治療として、抗がん剤を上回る治療の存在は示されていません。がん免疫療法も、治療の効果発現には少なくとも数ヵ月以上要すると専門家の間で考えられています。
私たちが考える理想のがん医療は、時にはがんの勢いを直接抑えるための抗がん剤や放射線治療などであっても、個々の患者さまの状態に合わせて良い形で利用することも必要と考えています。そうしながら、本来のご自身の身体に備わった免疫を適切に引き出していくことにより、個々の患者さまの生き方・哲学を最大限尊重した治療を実践することであり、この実現にむけて医療者として積極的に支えていきたいと考えています。
九州厚生会クリニックの樹状細胞ワクチン療法は、これまで国立大学で行われた臨床試験において、手術や抗がん剤、放射線療法のいずれも効果がなかった末期の悪性黒色腫(メラノーマ)および甲状腺がんを対象に行われ、約3割のがんに対する効果(退縮、進行の停止)を認めました(Nagayama H. Melanoma Research 2003、Kuwabara K. Thyroid 2007)。
したがって、場合によってはがん免疫療法だけでも可能性はありますが、世界的にはまだまだ研究段階の治療法であり、いわゆるエビデンスは充分とはいえません。また、近年の3大がん治療の進歩も非常に目覚ましいものがあり、以前のように副作用を度外視してまで無理に治療を継続するやり方はほとんど行われなくなってきています。
最近の研究では抗がん剤治療や放射線療法は使用方法により、がん免疫療法との相性が良いケースもあることがわかってきました。すなわち、3大がん治療を上手にがん免疫療法と組み合わせることによって、がんの勢いを直接抑えながら、それ自体が免疫をさらに活性化し、より良い結果につながる可能性があります。初めから抗がん剤や放射線治療を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切に利用するという姿勢が、ご自身が理想とするがん治療への近道かもしれません。
A.すべてのがん免疫療法について、原則として抗がん剤治療(化学療法)との併用は可能です。
ただし、特に樹状細胞ワクチン療法の場合は、最初にワクチンの元になる細胞(単球細胞:白血球の一部です)を採取する必要があり、このタイミングとしては、抗がん剤による白血球減少などの影響が最も少ない時期に行うことが理想です。ワクチン完成後の投与のタイミングは抗がん剤の種類によって異なりますが、適宜調整して投与することが可能です。患者さまに合った治療計画を相談して決めていきます。
A.手術後の転移・再発の予防に樹状細胞ワクチン療法を用いることは有益と考えられています。
世界中で行われている樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、主に再発や転移をしている進行がん・末期がんを対象として行われていますが、これらで確認された抗がん作用は、全身の微細ながん細胞に対しても同様に作用すると考えられます。したがって、がんの手術後に樹状細胞ワクチン療法を行うことにより、微細に残存していると考えられる全身のがんに対して転移・再発を減らす、あるいは予防できる可能性があると考えられており、今後の臨床研究の結果が期待されます。

医療相談

A.ご来院いただく前にお電話で、一般的なご質問をお受けすることは可能です。
できるかぎりスムーズに九州厚生会クリニックのがん治療についてご理解頂くようスタッフ一同心掛けておりますので、お気軽にご連絡ください。ただし、個別の内容に関するご相談や検査結果に関するお問い合わせ、また具体的な治療の内容などは、個人情報保護の観点、また、電話では正確な内容をお伝えすることが難しいため、ご来院の上医師と直接ご相談頂くようお願いしております。九州厚生会クリニックは完全予約制で、すべての患者さまに少なくとも毎回30分間の診療枠を確保しております。また、最初の「医療相談」では1時間の枠を使って、患者さま個々の病状やお考えに基づいた最適な治療アプローチをご提案できるよう努めております。
A.九州厚生会クリニックで治療を開始する場合、主治医の方に必ずご理解をいただいた上で治療をお引き受けするようにしております。主治医の方にご理解いただくためのサポートもしておりますので、ご相談ください。
個々の患者さまにとって最適ながん治療プランを構築していくためには、ただ単にこれまでの正確な診療情報や現状評価があれば良いという訳ではなく、がんの病態や治療の効果・副作用評価を「継続的かつ客観的に」行っていくことが必要です。また、がんは全身病ですので治療の成否に関わらずさまざまな体調の変化が起こり得ます。したがって、信頼できる保険診療医療機関における継続的な診療体制との密な連携に基づいて、初めて成り立ちます。しかしながら、九州厚生会クリニックのがん免疫療法のように「現状では我が国の保険診療で認可されていない医療」に対する主治医の理解は必ずしも容易に得られるとは限りません。なぜなら、自分の病院で行われていない医療については、よほどの経験や知識・関心がなければそれがどういう治療なのか医師は判断しようがないからです。特に、がんの免疫療法の中には、医療とは無縁なものまで様々なものが存在します。患者さまの医療に責任感をもって対応されている主治医ほど、そのような”怪しげなもの”に反対するお気持ちが生じるのはある意味自然な事です。

あらかじめ主治医に相談することがためらわれる場合には、まずは九州厚生会クリニックの医療相談を利用して、ご自身が充分に納得された上で、主治医と御相談ください。最初は遠回りに思えるかもしれませんが、結果的にはこの過程を経ることが御自身にとって最適ながん医療の構築につながるはずです。スタッフ一同、全力でこれをサポートさせていただきます。
A.もちろんご家族だけの医療相談も可能です。
なお、一般的な説明であれば、必ずしも患者さまの正確な医療情報は必要ありませんが、主治医からの紹介状(診療情報提供書)やデータがあれば、より具体的な治療法方針を検討することができます。また、個人情報保護の観点からも、来院された方の承諾なしに、ご本人や主治医に対してこちらから問い合わせを行うことはいたしません。
A.九州厚生会クリニックの治療は全て自由診療となるため、保険診療を受けることはできません。
A.現在行っている標準治療(手術、抗がん剤治療、放射線治療など)はそのまま継続することをお勧めします。
九州厚生会クリニックでは、標準治療に樹状細胞ワクチン療法をはじめとしたがん治療をどのように併用するか、また標準治療終了後、どのようなタイミングで九州厚生会クリニックのがん治療を開始するかを、患者さまの診療情報をもとに計画します。

治療費

A.
■樹状細胞ワクチン療法:樹状細胞ワクチン療法は、成分採血の時点で、まとめて1セット分の樹状細胞ワクチンを作製いたします。成分採血後、すぐにワクチン作製の工程に入るため、成分採血後のご返金は一切できません。そのため、治療を開始される前に充分なご説明のお時間を設けております。
■活性化リンパ球療法:活性化リンパ球療法は、1回の採血で1回分の治療となります。費用は毎回採血をする際に、1回分をお支払いいただきます。採血後、すぐに細胞培養が開始されるため、ご返金は一切できません。
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